春の始まりと終わり
[つれづれ]
桜も散り始めており、冬も過ぎ行ったのだと感じました。*1
暦では、とか、暑さ寒さ、とか、人各々の季節を感じるトリガーはあるのでしょう。*2
私にとって春の始まりを告げるのは、桜です。
目に痛い程の薄紅色。冬の寒さが終わり、命の目覚めを訴える。暴力的で狂気を孕んだ美しさ、咲けよ酒よと花見も愉し。
散るから美しいのではなく、咲くから美しいのではなく、どちらもあるから美しい。
まるで人の生きるが如くです。
黒いアスファルトが白い絨毯で埋められて、掃除が大変になってきました。
人は生きて死ぬ以上誰かに何処かに迷惑をかけている、とか。桜の人生も大変ですね。
桜の花弁を掃き集めながらとりとめの無いことを思う、ある春の1日。
春の陽気で頭がやられれば春の妖気の完成です。*3
桜が散ってしまうと、もう夏なんだなと感じます。
人生往往にして 春は短い